『農業全書』 巻之二「五穀之類」稲(要旨・抄訳) 舞台:畿内の田畑(大阪府) 成立:1697年 作者:宮崎安貞(貝原楽軒 補、貝原益軒 序) ―――――――――――――――――――――――― 【現代語訳(抄訳)】※要確認 安貞は、筑前の村で農業を営むかたわら、畿内をはじめ、山陽道や伊勢、紀伊などの諸国を歩いて、先進的な農業を見聞した。とくに畿内は、早くから土地の利用が進み、肥料を多く使い、一年に二度作物を作る二毛作が広く行われていた。安貞は、各地の老練な農民を訪ねては話を聞き、その知恵を書き留めた。 巻之二では、稲・麦・粟・黍・大豆などの五穀の作り方を述べる。稲については、おおよそ次のように記す。 稲は、五穀の中で最も大切なものである。まず、よい種籾を選ぶことが肝心である。種籾は、塩水に浸して、浮いた軽い籾を取り除き、沈んだ重い籾を選ぶ。 苗代は、日当たりがよく、水の便のよい田を選んで作る。土をよく砕いて平らにならし、肥料を施してから種をまく。苗が育つ間は、水の深さを加減して、寒さや強い日差しから苗を守る。 田植えは、苗がほどよく育ったころ、時期を失わずに行う。植える前に、本田をよく耕し、代かきをして土を平らにする。苗は、密に植えすぎず、まばらにすぎず、ほどよい間隔で植える。 田植えの後は、何度も田の草を取り、水を加減する。肥料は、一度に多く施すよりも、稲の育ち具合を見ながら、何度かに分けて施すのがよい。 安貞はこのように、稲作の一つ一つの手順を、農民が実際に使えるように、わかりやすく記した。 ―――――――――――――――――――――――― 地点メモ:安貞が歩いて学んだ先進農業地帯。稲・麦の作り方の手本となった。 ※この話は細部に記憶違いを含むおそれがあります。引用・公開の際は原典と照合してください。 出典作品:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BE%B2%E6%A5%AD%E5%85%A8%E6%9B%B8