五 光孝天皇

大鏡 現代語訳
原文現代語訳

次の帝は光孝天皇と申し上げました。お名前は時康、仁明天皇の第三皇子です。ご母后は贈皇太后沢子と申し上げました。贈太政大臣総継公の御娘です。この帝は淳和天皇の御代、天長七年庚戌に東六条の邸でお生まれになりました。父君の深草の帝(仁明天皇)の御代、承和十三年丙寅正月七日に四品となられました。御年十六。嘉祥三年庚午五月に中務卿になられました。御年二十。仁寿元年辛未十一月十一日に三品に昇られました。御年二十二。貞観六年甲申正月十六日、上野の太守を兼ねられました。御年三十四。同じ八年丙戌正月十三日、大宰帥に移って兼任されました。御年三十六。同じ十二年庚寅二月七日に二品に昇られました。御年四十。同じ年に上野の太守、同じ十八年丙申十二月二十六日に式部卿におなりになりました。御年四十六。元慶六年壬寅正月七日に一品に昇られました。御年五十二。

同じ八年甲辰二月四日に即位なさいました。御年五十四。世をお治めになること四年。小松の帝と申し上げます。この御代に藤壺の上の御局の黒戸が開かれたと聞いておりますが、本当でしょうか。(ある本に、仁和三年八月二十六日に崩御なさる。御年五十八、とある。)

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