第170話暮らし・民俗抄訳・要確認

北越雪譜

初編「鮭」(要旨)

舞台 魚野川(新潟県)
成立 1837〜1842年 作者 鈴木牧之(山東京山 編)

現代語訳

越後の川には、秋になると、海から鮭が群れをなして遡ってくる。魚沼郡を流れる魚野川も、信濃川に合流して海へと通じており、鮭が上ってくる川である。

鮭は、生まれた川に帰ってきて卵を産み、その一生を終える。秋の終わりから冬の初めにかけて、川の浅瀬には、卵を産もうとする鮭の姿が見られる。

雪国の人々は、この鮭を捕って、冬の大切な食べ物とした。川の流れをせき止めて、竹や木で作った仕掛けを置き、そこに入った鮭を捕る。また、夜に松明を灯して、光に寄ってくる鮭を鉤で引っかけて捕ることもある。

捕った鮭は、塩をして蓄えたり、干したりして、長い冬の間の食料とする。雪に閉ざされた冬の間、野菜や魚は手に入りにくいので、秋に捕った鮭は、雪国の暮らしを支える貴重な食べ物であった。

牧之は、この本の中で、鮭の姿や漁の様子を、自ら描いた挿絵とともに詳しく記している。

地点メモ:秋に遡る鮭を捕る漁と、雪国の川の暮らし。
※この話は細部に記憶違いを含むおそれがあります。引用・公開の際は原典と照合してください。
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