十五 執着への問い

方丈記 現代語訳
原文現代語訳

さて、わたしの一生も、月が傾くように終わりに近づき、残りの命は山の端に沈もうとする月のようだ。まもなく死後の闇に向かうとき、何を嘆こうというのだろう。

仏が人に教えてくださった趣旨は、何ごとにつけても執着するなということである。いま、この草の庵を愛することも罪であり、静けさに執着することも往生の妨げとなるだろう。どうして役にも立たない楽しみを語って、むなしく惜しい時を過ごしてよいものか。

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