次の帝は一条院天皇と申し上げました。お名前は懐仁。この方は円融院の第一皇子です。ご母后は皇太后詮子と申し上げました。この方は太政大臣兼家公の次女です。この帝は天元三年庚辰六月一日、兼家公の東三条の邸でお生まれになりました。東宮にお立ちになったのは永観二年甲申八月二十七日です。御年五歳。寛和二年丙戌六月二十三日に即位なさいました。御年七歳。永祚二年庚寅正月五日にご元服。御年十一。世をお治めになること二十五年。ご母后は十九でこの帝をお産みになりました。東三条の女院とこの方を申し上げます。この母后の母君は摂津守藤原中正の娘です。(ある本に、寛弘八年六月十三日に譲位なさる。同じ月の二十二日に崩御なさる。御年三十二、とある。)
十三 一条院
大鏡 現代語訳
原文現代語訳