十七 笠嶋

おくのほそ道 現代語訳
原文現代語訳

鐙摺・白石の城を過ぎて笠島の郡に入ったので、藤中将実方の墓はどのあたりだろうと人に尋ねると、「ここからはるか右に見える山ぎわの里を、蓑輪・笠島といい、道祖神の社や、西行が詠んだ形見の薄が今も残っています」と教えてくれた。このごろの五月雨で道がたいへん悪く、体も疲れているので、遠くから眺めながら通り過ぎたが、蓑輪・笠島という地名も、五月雨の季節にふさわしいと思って、

笠嶋はいづこさ月のぬかり道
(実方の墓がある笠島はどのあたりだろう。五月雨でぬかるんだ道では、訪ねていくこともできない)

岩沼に泊まった。

原文で読む →
← 前の章十六 飯塚