三十三 越後路

おくのほそ道 現代語訳
原文現代語訳

酒田の人々との名残を惜しんで日を重ね、北陸道の雲を遠く望んだ。はるかな旅路を思うと胸が痛み、加賀の金沢まで百三十里と聞いた。鼠の関を越えると越後の国に足を踏み入れて、越中の国の市振の関に着いた。この間九日、暑さと湿気に苦しめられて心身が疲れ、持病も起こったので、旅のことは書き記さない。

文月や六日も常の夜には似ず
(七月に入って、七夕の前夜の六日の夜も、いつもの夜とは違った趣が感じられる)
荒海や佐渡によこたふ天河
(荒れる日本海のかなた、流人の島佐渡へと、天の川が大きく横たわっている)

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