ひとり燈火のもとに文をひろげて、見ぬ世の人を友とするこそ、こよなう慰むわざなれ。文は文選のあはれなる卷々、白氏文集、老子(らうじ)のことば、南華の篇。この國の博士どもの書けるものも、いにしへのは、あはれなる事多かり。