「何事の式といふ事は、後嵯峨の御代迄はいはざりけるを、近き程よりいふ詞なり。」と、人の申し侍りしに、建禮門院の右京大夫、後鳥羽院(ごとばのゐん)の御位(みくらゐ)の後、また内裏住したることをいふに、「世の式も變りたる事はなきにも。」と書きたり。