東大寺の神輿が、東寺の若宮からお帰りになる時、源氏の公卿たちが参列されたが、この殿(久我内大臣)が近衛大将として先払いをされたのを、土御門の太政大臣が「神社の前で先払いをするのは、いかがなものでしょうか」と申されると、「随身のふるまいは、武官の家の者が知っていることでございます」とだけお答えになった。
そしてあとで、「あの太政大臣は『北山抄』を見ても、『西宮記』の説は知らなかったのだ。神の眷属である悪鬼や悪神を恐れるので、神社ではとくに先払いをすべき理由がある」とおっしゃった。
東大寺の神輿が、東寺の若宮からお帰りになる時、源氏の公卿たちが参列されたが、この殿(久我内大臣)が近衛大将として先払いをされたのを、土御門の太政大臣が「神社の前で先払いをするのは、いかがなものでしょうか」と申されると、「随身のふるまいは、武官の家の者が知っていることでございます」とだけお答えになった。
そしてあとで、「あの太政大臣は『北山抄』を見ても、『西宮記』の説は知らなかったのだ。神の眷属である悪鬼や悪神を恐れるので、神社ではとくに先払いをすべき理由がある」とおっしゃった。