三十五 加賀の國

おくのほそ道 原文
原文現代語訳

くろべ四十八か瀬とかや、數しらぬ川をわたりて那古(なご)と云(いふ)浦に出(いづ)。擔籠(たご)の藤浪(ふぢなみ)は春ならずとも、初秋の哀(あはれ)とふべきものをと人に尋(たづぬ)れば、「是(これ)より五里いそ傳ひしてむかふの山陰にいり、蜑の苫(とま)ぶきかすかなれば蘆の一夜(ひとよ)の宿かすものあるまじ」といひをどされて、かゞの國に入(いる)。

わせの香(か)や分入(わけいる)右は有磯海(ありそうみ)

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