蟻のように集まって、東へ西へと急ぎ、南へ北へと走りまわる。身分の高い者もいれば、低い者もいる。年老いた者もいれば、若い者もいる。行く所があり、帰る家がある。夜に寝て、朝に起きる。いったい何をしているのか。生をむさぼり、利益を求めて、やむときがない。
身を養って、何を待っているのか。行きつく先は、ただ老いと死だけである。それがやってくるのは速く、一瞬一瞬のあいだもとどまらない。それを待つあいだに、何の楽しみがあろうか。迷っている者は、これを恐れない。名利におぼれて、行く末の近いことを顧みないからだ。愚かな人は、またこれを悲しむ。いつまでも変わらずにいたいと思って、すべては移り変わるという道理を知らないからである。